美容師免許を取得できる通信制高校4選!専門学校と比較したメリットや取得方法も紹介
美容師の資格は一生使えるので、まさに「手に職をつける」のにぴったりです。就職すれば将来は独立して自分の店を持つことも可能です。
しかし、美容師になるには美容師養成学校や専門学校を卒業し、「美容師免許」の国家試験に合格する必要があります。
そこでおすすめなのが通信制高校で、高校卒業と同時に美容師資格の取得ができるので期間、費用共に大幅に抑えることができます。
美容師のように技術力が求められる職業は少しでも早く現場で働き、経験を積むことが大切なので、通常より2年早く最短で現場にでることが可能です。
このページでは美容師免許を取れる通信制高校や、高校に通いながら資格を取得する方法、注意点についてご説明しています。
卒業までに美容師免許を取れる通信制高校
国家試験の合格率が高いルネサンス高等
ルネサンス高等学校はハリウッドビューティ専門学校と提携しています。
ルネサンス高校美容師養成コースでは独自のカリキュラムを設けていて、国家試験の合格率は98%と高いことが特徴です。全国平均は80.5%なので同校の合格率がいかに高いかがうかがえます。
在学はルネサンス高等学校とハリウッドビューティ専門学校の通信課程のダブルスクールという形になります。
そのため学費は少々高いのですが、卒業後に専門学校に通う(一般的な美容師免許の取得コース)よりも平均100万円ほどお得です。
実際に昼間は美容院で働いて技術を習得できる
ルネサンス高等学校の美容師養成コースでは、卒業までに630時間(既に美容院の従業者の場合は315時間)スクーリング(登校)を行います。
授業の進め方は人によって異なり、午前中は高卒資格を取得するための勉強を行い、午後は美容師に関する勉強、実習を進めていく方もいれば、昼間は美容院で働き、閉店後に練習や高校のレポート作成を行う人もいます。
スクーリングに抵抗がある方もいるかもしれませんが、コースにいるのは同じく美容師という目標を持つ仲間ばかりなので、励まし合ったり情報交換をしたり共通の話題があるので、過去に不登校経験がある方でも楽しく通えています。
日本ウェルネス高等学校の美容師養成専攻
日本ウェルネス高等学校は全国8ヶ所にキャンパスがあります。その内の名古屋キャンパス、松本キャンパス、信州筑北キャンパスには「美容師養成専攻」のコースがあり、東海美容学校通信科と提携しています。
東海美容学校は厚生労働大臣指定の学校で、高校の通信課程を3年で勉強しつつ同時に美容師の実習なども行います。
そして高校卒業と同時に美容師国家試験を受けることができるので、合格すればすぐに美容師として現場で働くことが可能です。。
日本ウェルネス美容師養成専攻の主なカリキュラム
日本ウェルネス美容師養成専攻の主なカリキュラムは下記の通りです。
- 美容関係の法規や制度
- 美容の物理・化学
- エステティック
- 衛生管理
- 美容保健
- 美容技術理論
- 美容文化論
- 美容実習
- メイクアップ
- 美容カウンセリング
なお、美容師養成専攻は原則週5日スタイルのみで、主に午前は国語や英語、社会などの科目、午後に美容コースの講義や実習を行います。
卒業と同時に美容師資格が取れる飛鳥未来高校
飛鳥未来高等学校では、姉妹校のビューティアート専門学校とのダブルスクールで美容師資格取得を目指しています。
ただ、他の通信制高校とは異なり、高校の卒業単位を2年間で修得します。もちろん高校卒業には「3年以上在籍する」ことが必要ですが、あえて2年間で必要な単位を修得し、3年次には美容師免許取得カリキュラムに集中するようにしています。
そのために入学1年目と2年目は自宅学習でレポート作成が中心になります。また、スクーリングも2年間の間に必要な時間数を参加します。
そして、3年目には美容師免許のための受験勉強のカリキュラムに取り組みます。
集中して取り組むことがポイント
全日制の高校を卒業してから専門学校に入学して国家試験を受けるよりも2年も早く免許を取得できるのが大きなメリットです。その分早くに現場で働けるので経験を積むことができます。
また、全日制高校と専門学校の両方の学費を軽減する効果もあります。
3年間はアッという間ですが、集中して取り組みましょう。
その他の例
上記以外にも、科学技術学園高等学校(通信制課程)とアイム湘南理容美容専門学校のダブルスクールや代々木高等学校と伊勢理美容専門学校とのダブルスクールなどがあります。
いずれも高校卒業と美容師資格の取得を目指しています。
国際理容美容専門学校は単独で高校卒業と美容師資格を取得
通信制高校の多くはダブルスクールという形で高校卒業と美容師の資格取得を目指していますが、国際理容美容専門学校はダブルスクールではなく単独で高校卒業と美容師の両方の資格取得が可能です。
美容高等科で高校の学習を実施
国際理容美容専門学校は学校法人国際共立学園が運営しています。
同校の「美容高等科」では中学校卒業後に入学して、高校の普通科目と美容師の授業を並行して行っています。
そのため、最短で3年間で高校卒業と美容師資格が取得できます。もともと理容と美容の専門学校なので業界の中での信頼性が高く、就職率は100%を誇ります。
キャンパスは東京都内だけですが、通えるという人はぜひ挑戦してみるといいでしょう。
通信制高校選びに迷ったら
通信制高校と美容専門学校を比較したメリット
- 卒業と同時に資格を取得できるので2年早く現場に出れる
- 高校卒業後に専門学校に通うより費用が格段に安い
- 高校卒業資格と美容師免許を同時に取得できる
- 既に現場で働いている人は315時間で資格を取れる
このように通信制高校から美容師を目指すメリットは非常に大きいです。
特に高校卒業後に美容専門学校に通うより学費の負担がかなり少なくて済むのは大きいでしょう。
通信制高校で美容師を目指す場合の注意点
厚生労働大臣指定の学校を選ぶ
前述した通り美容師は国家資格なので、大前提として国家試験に合格する必要があります。そして美容師国家試験を受験するには、「厚生労働大臣の認可を受けた美容師養成学校を卒業する」という条件があります。
そのため、美容師養成学校は「厚生労働大臣指定」と明記されている学校を選ぶことが大切です。美容師養成学校では昼間課程は2年間、夜間課程は2年~2年半、通信制課程では3年間勉強をします。
なお、美容師には調理師のように2年以上飲食店の現場で実務経験を積んで国家試験を受けるという方法はないので注意しましょう。必ず通信制高校含む養成学校を卒業し、国家試験を受ける必要があります。
全日制高校から美容性養成学校に進むと時間がかかる
一般的な進路としては、全日制高校に進学して卒業後に美容師養成学校に入学、卒業と同時に美容師資格を取得するという方法を取ります。
しかし、それでは全日制高校3年間+美容師養成学校2年間の合計5年もかかってしまいます。
一方、通信制高校では美容師養成学校と提携しているところがあるので、高校卒業と美容師資格取得が同時進行で進められます。
そのため、高校卒業と同時に美容師国家試験を受けてすぐに免許を取ることが可能です。
また、提携校では通常よりも安い学費で入学できるというメリットもあります。
美容コースでも美容師資格が取得できない学校もある
最近の通信制高校は多彩なコースが設けられています。その中でも「美容コース」は人気がありますが、次の点をよく確認しておきましょう。
- エステティシャンの授業だけ
- ネイルやメイクの授業だけ
このような美容コースでは、エステサロンやネイルサロン、化粧品店などで働く場合は役立ちますが、美容師の国家試験を受けることができません。
ダブルスクールは本人の努力が必要
通信制高校で高校卒業を目指す場合、美容師養成学校とのダブルスクールで並行して勉強する事になるので、ただ通信制高校を卒業するだけの人よりも大変な思いをします。
同じ3年間で高校卒業資格と美容師の資格を両方取りにいくことになるので、努力と「美容師になる」という意気込みがなければ挫折してしまう事もあるでしょう。
とはいえ美容師になるには高校を卒業してから養成学校に進む必要があります。
通信制高校は卒業後に養成学校に行くよりも2年も短縮でき、学費も大幅に節約することができますが、それだけ努力も必要だということを理解しておきましょう。
実習のために無理なく通えるかどうかをチェック
美容コースには実習が欠かせません。1年で730時間通う必要のある全日制高校と比べると大幅に少ないですが、それでも年間で210時間ほどは通わなくてはいけない学校が多いです。
通信制高校から美容師を目指す方は全員好きで目指しているので授業日数自体は問題ないのですが、学校に無理なく通えるかどうかは事前によく確認しましょう。
たとえば学校まで片道2時間かかるようでは、途中で通学するのが嫌になって実習が進まない可能性があります。卒業もできなくなるので注意しましょう。
どうしても近くに美容コースのある通信制高校が無い場合は引っ越す、学校が用意している提携寮に入るなどすると良いでしょう。
美容師免許を取得できる通信制高校まとめ
今回は美容師を目指せる通信制高校をいくつか紹介しました。
美容師になる夢を果たすには、必ず国家試験に合格をする必要があります。
そして美容師は経験と技術が鍵となるので、本気で目指すなら最短で美容師になれる通信制高校が最適です。
美容コースのある通信制高校はいくつかありますので、下記から複数の学校の無料の資料請求をして、よく比較検討をした上で一番良いと思った学校に通うことをおすすめします。