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通信制高校にも体育の授業はあり、7単位取得する必要があります

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通信制高校に体育の授業はある、ない?服装や授業内容まで徹底紹介

体育

通信制高校は自宅や図書館などで勉強してレポートを提出する学習が中心で、登校は年に数回のスクーリングだけです。

しかし日本の決まりで高校の必履修(ひつりしゅう)科目の中に「体育」は存在しています。

通信制高校の場合、体育の授業はどのように行われるか、また運動が苦手な人や身体が不調の場合はどうすれば良いのか解説します。

通信制高校に体育の授業はある、ない?

全ての通信制高校に体育授業の単位数はある

結論から言うと、必修科目の中には「保健体育」もあり、「保健」と「体育」でそれぞれ必要な単位を修得しなければなりません。

通信制高校は3年以上かけて74単位を修得する必要があります。

その中には「必履修科目」と言って、必ず受けなければいけない科目とその単位数が決められています。主な必履修科目として「国語」「数学」「地理歴史」「公民」「理科」などがあり、それぞれに受講する単位数が設定されています。

ただ全日制高校と違い通信制高校には体育がないワケではありませんが、苦手な人の多い「サッカーなどの試合がない」「実技はなしで体操だけでOK」「ハイキングやスポーツ観戦などに振替が可能」といった学校もあります。

そのため、精神的な事情から体育が苦手な方はもちろん、肉体的に体育の授業を受けるのが困難な方にも配慮がされているのが通信制高校の特徴です。

通信制高校における体育の単位数

高校の必履修科目は学習指導要領で定められていますが、時々見直しや改訂が行われます。2021年現在では国語(国語総合)、数学(数学Ⅰ)、外国語(コミュニケーション英語Ⅰ)などが必履修科目に指定されています。(今後も改訂される可能性があります。)

体育に関しては「体育」として7~8単位、「保健」として2単位を修得するように決められています。

また、74単位の中で必履修科目以外は各学校が独自で科目を選定できるようになっています。

通信制高校の添削指導と面接指導の単位数

全日制高校では74単位をすべて登校して授業を受けることで学べますが、通信制高校はレポート提出とスクーリング(面接指導)でこなしていきます。

添削指導の回数と面接指導の単位時間も下記のように定められています。

教科・科目 添削指導(回数) 面接指導(単位時間)
国語
地理歴史
公民及び数学に属する科目
3 1
理科に属する科目 3 4
体育 1 5
保健 3 1
芸術及び外国語に属する科目 3 4
家庭及び情報に属する科目
ならびに専門教育に関する各教科・科目
各教科・科目の必要に応じて2~3 各教科・科目の必要に応じて2~8

(1単位時間は50分)

通信制高校の体育の授業は添削指導と面接指導になる

ここまででご説明してきた通り、体育は7~8単位、保健は2単位を修得しなければなりません。

そして、単位を修得するには課題レポートを提出して添削指導を受けることと面接指導を受ける必要があります。

通信教育の体育の添削指導

「添削指導」と聞くと難しいもの、いろいろと赤い文字でチェックが入るものというイメージがあるかも知れませんがそれほど難しいものではありません。

課題レポート自体は教科書を見ながら書いてOKです。つまり、「カンニングOK」という状態です。

それでも間違いがある場合は添削指導で修正されますが、これによって単位修得ができるのできちんとこなしていきましょう。

通信教育の体育の面接指導

「面接指導」は個人面談のような場面を想像する人がいるかも知れませんが、登校、つまり「スクーリング」のことです。

体育の面接指導はスクーリングの日に登校して、指定の体育の授業を受けるということになります。

体育の面接指導の注意点

ただし、通信制高校のカリキュラムでは体育の授業時間が少ないという特徴があるので注意が必要です。

ほかの国語や数学、理科などの科目は授業回数に余裕を持たせています。そのため体調不良などで出席できなくても、別の日に出席すれば大丈夫です。しかし、体育はもともと回数が少ないために少し休んだだけでも単位を落とす可能性があります。

特に体育は同じ日に2時間続けて行われることが多いために、授業の日を忘れないようにしましょう。またほかの用事がある場合も、この日だけは優先して出席するようにしましょう。

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通信制高校のスクーリング時の体育の授業内容

全日制と違い通信制高校の体育は軽い運動が中心

全日制高校の体育の授業は年間何日もあり、陸上、バレーボールやバスケットボールなどの球技、柔道などの武道、ダンスなどが多いようです。中には何キロもマラソンをするというケースもあり、「体育の授業は厳しい」と感じる生徒もいます。

しかし、通信制高校の体育の授業はそもそも時間数が少ないこと、生徒の数が少ないことなどの理由であまりバラエティに富んだものではありません。多くは陸上、サッカー、バスケットボール、卓球など誰もが知っているスポーツが多いようです。

しかも学校にグラウンドや体育館がない学校もあるため、近隣の体育館を借りたり、姉妹校である全日制高校や大学の施設を借りたりします。

試合で勝敗を決めたり記録を狙うものではない

通信制高校の体育で卓球などをやったとしても、試合のように勝敗にこだわるものではありません。

もちろん授業の中で試合形式で競技をする場合もありますが、その結果で単位を落とすとか成績が悪くなるということはないので安心してください。

陸上の場合も記録は重要ではありません。「スクーリングに参加する」ということが重要なのです。その点を忘れないようにしましょう。

体育の授業の服装は指定なしの場合が多い

全日制高校では学校が指定した体操服を着用しますが、通信制高校の場合は特に指定されていないことが多いようです。

自分が持っているジャージやTシャツなど動きやすい服装なら大丈夫とされています。運動用のシューズがあるのが理想ですが、授業回数が少ないので普段の動きやすい靴でも大丈夫です。

ただ、週に何度も登校するタイプの通信制高校では体育の授業が多く、体操服を指定しているところもあります。事前に確認しておきましょう。

運動が苦手でも大丈夫なよう配慮されている

通信制高校に進学する人の中には過去に不登校を経験していて、人と関わるのが不安というケースや体力面で不安があるという人がいます。

参加するのがどうしても難しい場合、事前に先生に申し出て許可をもらえば見学だけで単位を取得することもできます。

また、授業には参加することはできるけど、運動や体力にあまり自信がないという人も心配ありません。通信制高校の体育は休み休み自分のペースで行うことができるようになっています。

もしどうしても体育の単位を取得できなかった場合、学校によっては、他の教科で補うことも可能です。まずは先生に相談してみましょう。

通信制高校での体育の授業の例

最近では全日制高校でも特進コースなど大学受験に力を入れている学校では、体育の授業は体操だけで済ませるというケースがあります。

通信制高校でも単位を取るために簡単な体操や軽い運動でOKにしているところもありますのでそれほど深刻に悩まなくても大丈夫です。

実際にいくつかの例をご紹介しましょう。

学校名 体育の授業の内容
八洲学園高等学校 保健体育では「メディア視聴教材」を視聴し所定の報告書を提出することで、スクーリング出席時間の代替えが可能
N高等学校 沖縄の本校に集中スクーリングに行った際に体育の授業を実施
(沖縄本校に行けない場合は各地の学習センターで受けることも可能)
NHK学園高等学校 体育の実技はスクーリングで受講。初歩的な軽い運動を実施
身体的な理由で運動が制限されている場合は見学でのスクーリング参加も可能

このように通信制高校によって体育の授業の内容はさまざまですが、ほとんどのところで体調や運動の制限などに配慮しています。

体育祭で単位が取れる高校もある

通信制高校の中には体育祭を実施しているところが多くあります。体育祭は一種のイベントであり、決してタイムなどの記録を競うものではありません。

むしろほかの生徒や先生との交流を楽しんだり、つなひきや大玉運びなどのレクレーション的な側面が強いものです。高校生活のいい思い出になるので、参加してみましょう。

また、体育祭などの学校行事は「特別活動」として卒業に必要な要素にもなっています。積極的に参加することが大切です。

まとめ|通信制高校の体育について

通信制高校の必履修科目の中に「体育」と「保健」が含まれています。

単位は課題レポートの提出(添削指導を含む)と面接指導で修得できますが、面接指導はスクーリングのことで、登校日に体育の授業を受ける必要があります。

ただし、内容は軽い運動なので苦手な人でも心配ありません。各校の体育の詳細については以下の無料の資料請求から確認することができます。

気になる学校の体育に関する資料を確認してみると良いでしょう。

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