通信制高校選びはオープンキャンパスが決め手!内容と参加前の5つのチェックポイント
通信制高校は学校ごとにさまざまな特徴を打ち出していて、魅力ある学校がたくさんあります。そういった学校の情報はネットで見ることもできますが、特に気になる学校は実際に足を運んでみて自分の目で確かめることが大切です。
このページでは通信制高校を選ぶ際に重要な要素となるオープンキャンパスの内容や参加前のチェックポイントについてご説明しています。
オープンキャンパスとは
オープンキャンパスというのは大学や短大、専門学校など学校側が入学を希望する生徒に対して施設内を開放し、学校への関心を深めてもらうためのイベントのひとつです。
オープンキャンパスの由来
そもそもオープンキャンパスを初めて行ったのは大学で、その背景には少子化という問題がありました。
大学の数は増えたのに肝心の子どもの数が減少したため、どこの大学も学生(受験生)確保のためにオープンキャンパスを行ったのが始まりです。
オープンキャンパスは多くの学校で実施
大学や専門学校などのオープンキャンパスは夏休みや土日に開催されることが多いようです。授業が休みの時期を利用して、在校生が校内の施設を案内したり、授業で学んだことを展示したり、模擬授業を行ったりしています。
特に学校独自の取り組みや特徴をアピールしたい私立校での開催が目立っています。
通信制高校のオープンキャンパス
最近は通信制高校でもオープンキャンパスを実施するところが増えてきました。
名称は次のようにさまざまですが、内容は上に書いたように実際に学校の施設や授業内容などを紹介するものです。
- オープンキャンパス
- オープンスクール
- 体験入学
- 学校説明会
通信制高校のオープンキャンパスの内容
通信制高校のオープンキャンパスでは、次のようなことを実施しています。
- 校舎内の案内
- 体験授業を受ける
- 先生と話ができる
- 保護者の個別相談ができる
- 親子での個別相談ができる
全日制高校の場合は一度の多くの生徒が集まってオープンキャンパスが行われますが、通信制高校の場合は比較的少人数で実施されることが多いようです。また、保護者向けの講演会を実施しているところもあります。
通信制高校のオープンキャンパスに参加するメリット
オープンキャンパスに参加すると、次のようなメリットがあります。
学校の雰囲気がわかる
通信制高校の学習は自宅が中心ですが、年に数回はスクーリングとして登校します。また、学校によっては通学コースがあり、週に何度も登校するスタイルのところもあります。
事前にオープンキャンパスに参加しておけば、学校全体の雰囲気がわかります。その上で「自分になじめるかどうか」「スクーリングに出席する際の交通機関などに無理がないかどうか」などを判断しましょう。
普段の授業の様子がわかる
オープンキャンパスでは実際の授業を体験できる催しをしています。
通信制高校でもスクーリングでの授業や通学コースの授業などがあります。自分がイメージしている授業と大きく違わないかどうかを確かめてみましょう。
なお、体験授業は編入・転入生向けと中学生向けに分けているところがあります。自分に合った体験授業を受けてみましょう。
学校の設備を見ることができる
通信制高校では必修科目以外に、学校が独自に設けている選択科目があります。最近ではアート系や芸能コース、調理コースなどさまざまなコースを作っています。
自分のやりたいコースがあれば、オープンキャンパスに参加して設備や施設などを見学しましょう。
スタジオや調理室、農場などコースに合わせた設備を見ることで、さらに入学する意欲や期待が高まります。似たようなコースを設けている学校がいくつかある場合は、それぞれの学校のオープンキャンパスに参加されることをオススメします。
学校選びは設備だけで決めるわけではありませんが、せっかく3年間学ぶわけですから、自分がやりたいことを実現できるかどうかをしっかり確かめましょう。
入学に際しての疑問や不安が解決できる
オープンキャンパスはただ見学するだけではありません。校内を案内してもらいながら先生に気軽に質問してみましょう。
オープンキャンパスと同時に入試説明会や保護者説明会、入学説明会などを実施しています。入試や授業料のこと、単位のこと、過去の不登校のこと、将来の進路のことなどどんなことでも聞いておきましょう。かなり不安が解消されるはずです。
入学前から友達ができる
一緒に体験授業を受けることで、友達を作ることができます。無理をする必要はありませんが、話しやすい人がいれば声をかけてみましょう。先輩に質問するのもいいことです。少しでも学校や生徒になじんでおくと、入学後のスクールライフがもっと楽しくなりますよ。
オープンキャンパスを有効に活用してみましょう。
通信制高校のオープンキャンパス参加の注意点
通信制高校のオープンキャンパスは学校選びの大きな決め手となるだけに、有意義なものにしたいですね。
そこでオープンキャンパスに参加する際の注意点を確認しておきましょう。
通信制高校のオープンキャンパスで押さえておきたいポイント
事前に次の点を押さえておきましょう。
- 資料請求をして学校の概要を見ておく
- オープンキャンパスの日時を確認し、予約をする
- 保護者と予定を合わせて一緒に行く
- 質問したい項目を整理しておく
- 入学後のスクーリング参加に備えて交通経路や電車の時間などを確認しておく
では、ひとつずつ詳しく解説していきます。
1.資料請求して学校の概要を見ておく
いきなりオープンキャンパスに行くのではなく、事前に資料請求をして学校の概要を理解しておきましょう。
資料を見ることで、自分の希望に合うかどうかがある程度判断できます。その上でもっと詳しく知りたいという場合に、オープンキャンパスに参加するといいでしょう。
2.オープンキャンパスの日時を確認し、予約しておく
オープンキャンパスは開催される期間や日時が限定されています。また、事前に予約をしておかないと入れないことがあるので、必ず予約しておきましょう。
特に広域の通信制高校の場合は全国に学習センターなどがあり、小規模のところもあります。そういったところでは個別対応をすることがあります。また、通学日と重なるとスタッフが対応できないこともあるため、予約は必須です。
一方、公立の通信制高校の場合は、「学校説明会」という形で1日だけ実施されるところが多いようです。予約の受け付けも期間限定なので、こまめに学校のホームページをチェックして忘れないようにしましょう。
3.保護者と予定を合わせて一緒に行く
オープンキャンパスは友達と一緒に参加しても構いません。しかし、通信制高校を希望する友達がいないというケースが多いようです。
また、学費や入試、通学、サポートなど、保護者が聞いておいた方がいい内容もたくさんあります。そのため、特に中学校から通信制高校に入学を希望する場合は保護者の人と予定を合わせて一緒に参加することをおすすめします。
4.質問したい項目を整理しておく
オープンキャンパスではただ見学して施設を見るだけでなく、質問や相談にも対応しています。
資料請求だけではわからなかった点や気になる点は、必ず質問して解決しておきましょう。
学費、コース、単位の修得方法、進学や就職のサポートなど人によって聞きたいことは違うはずです。「こんなことを聞いたら恥ずかしいだろうか?」といった遠慮は不要なので、入学までに不明点を解消するようにしましょう。
5.交通経路や電車の時間などを確認しておく
通信制高校は毎日通学することはありませんが、スクーリングで学校に行く機会があります。また、通学コースがある場合は、週に何度か学校に通うことになります。
その際の交通アクセスや電車の時間、乗り継ぎが不便ではないか…などをオープンキャンパスの際に確かめておきましょう。
学校が気に入っても通学が困難な場合は検討する必要があります。無理なく通えるかどうかをよくチェックしておきましょう。
オープンキャンパスのポイント
オープンキャンパスは通信制高校を知るいいチャンスです。
・事前に資料請求して学校の概略を知る
・保護者と一緒に参加する
・事前に質問したい項目を整理しておく
・予約をしてから行く
・通学経路を確認する
というポイントを押さえて、自分に合う学校かどうかを確かめてみましょう。