不登校の高校復帰率は?復帰のためにするべきことを紹介
不登校になった子どもの高校復帰率がどれくらいなのか気になる方や親御さんは多いかと思います。
そこで当記事では不登校からの高校復帰率をデータと共に紹介しつつ、復帰のためにするべきことを親と子どもの2つの視点から解説していきますので参考にして下さい。
不登校の高校復帰率は一体どれぐらい?
文部科学省の調査によると、小中学校で不登校だった子どものうち85.1.%は復帰して高校へ進学できています。
なお、高校の中退率も14%と低いパーセンテージになっています。以前の文部科学省の調査では不登校経験者の高校進学率は65.3%、高校中退率も37.9%と現在よりも悪い結果が出ていました。
不登校経験者の高校復帰率が増えた背景として、以下の要素が関係していると考えられます。
- 学校にいる相談員などを利用した人の割合が増えた
- 教育支援センターや民間施設の利用が増えた
- スクールカウンセラーの配置などをしたことから不登校生徒に対する支援体制が整ってきている
- 通信制高校など不登校の子どもが取れる選択肢が増えた
このことから、不登校から復帰しやすい環境が整えられてきていることが分かりますね。
参照:文部科学省「不登校に関する実態調査」~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~(概要版)(平成26年7月公表)
子どもが不登校から復帰するために親ができることは?
「子どもが不登校から復帰できるようにサポートしてあげたい」と思う親御さんも多いはずです。
そこで、子どもが不登校から復帰するために親ができることについて見ていきましょう。
不登校を受け入れる
まずは、子どもが不登校になっているのを受け入れましょう。
不登校になっているとき、「学校を休んでしまっている」「学校に行けていない」ということに子どもは罪悪感を感じるだけでなく、「せっかく頑張って育ててくれている親に申し訳ない」という思いが生まれやすくなります。
更に不登校になっている子どもは周囲などの変化や心情などに対し敏感になっています。
そのため親が子どもの不登校を心から受け入れていなければ、その気持ちが子どもに伝わってしまうのです。
そうなると、子どもはさらに自分を責めてしまいますので、葛藤している気持ちや頑張りを認めてあげ、不登校である状態を受け入れてあげましょう。
生活習慣が整うようにサポートする
不登校になっている子どもは生活習慣が乱れがちになります。
食事を取らなかったりお菓子ばかり食べていたり、夜ふかしばかりして昼間に起きてくるなど、学校に通っていた頃より生活リズムか崩れやすくなってしまうのです。
生活リズムが乱れることで体調が安定しないだけでなく、心身のバランスが更に不安定になります。
太陽の陽を浴びることは、精神を安定させるにはとても大切なことです。また食事を整えることで身体の中から健康になります。
ですので、規則正しい生活が送れるように親がサポートをしてあげることで、気力や体力といったエネルギーが回復しやすくなり、不登校の長期化を避けやすくなります。
しかし、一気に生活を整えるというのは大人にとっても難しいことでもあるので、出来るところから徐々に生活習慣を整えてあげれるようにサポートしてあげましょう。
家以外にもリラックスできる居場所を作ってあげる
家以外にもリラックスできる居場所を作るようにしてあげましょう。
子どもは“学校”という居場所がなくなっている状態です。ですので、不登校の子どもは“家庭”という場所のみがリラックスできる唯一の居場所となってしまっているのです。
しかし、“リラックスできる居場所”が“家庭”のみの場合だと時に息が詰まることがあります。
そこで不登校になっている子どもに“家庭”以外のリラックスできる“居場所”を与えてあげることで、気持ちが安定しやすくなります。
ですので、子どもの興味のあることや趣味などの習い事をさせてあげたり、お出かけさせたりしてあげることで居場所を見つけるサポートをしてあげましょう。
学校と定期的に連絡を取る
学校と定期的に連絡を取ることも不登校の子どもが復帰できるように親がしてあげることができることの一つです。
欠席日数が増えると進級できなくなったりするため、その把握のためにも連絡を取ることは非常に大切です。
さらに教室でテストが受けれない場合は保健室などでテスト受験ができるかなどの相談をするためにも学校と連絡を取るのは大事です。
不登校から復帰するために子どもができることは?
「いずれは学校に復帰できるようになりたい・・・」と不登校から復帰したいと思っている子どもも多いことでしょう。
先程は親ができることについて解説しましたが、ここては不登校から復帰するために子どもができることについて解説していきます。
生活リズムを整える
不登校から復帰するためには生活リズムを整えることは非常に大切なことと言えます。
まずは朝きちんと起きて、ご飯をしっかり食べて夜しっかり寝るという癖をつけていきましょう。
不登校であるとついつい夜更しやダラダラと過ごしがちになりますが、エネルギーが回復し意欲が湧いてきたら朝に散歩をするなどしてみましょう。
起きれない場合は、親に手伝ってもらうようにお願いするなど難しい場合は無理せず親に頼るべきです。
教育支援センター(適応指導教室)や塾に通う
教育支援センター(適応指導教室)や、塾に通うということも不登校から復帰する際にできることと言えるでしょう。
不登校から復帰する際に心配なのが、復学した際の勉強です。勉強をしておかないと復学した際に「何を言っているのか分からない」と困ってしまいます。
また最悪の場合、勉強についていけず再び学校に行けなくなってしまうということもありえます。
そうした事態を避け、無事に不登校から復帰するためにも教育支援センター(適応指導教室)や塾に通い、学力面でのサポートを行いましょう。
通信制高校を視野に入れる
通信制高校へ進学することを視野に入れるのもおすすめです。
通信制高校では、不登校から復帰したいと思っている子どもが通いやすいシステムを採用していたり、勉強に不安がある場合でもサポートがしっかりとしているので通いやすいといった特徴があります。
更に登校数を週一回からスタートし、段階的に慣らしていくことができる学校もあるので不登校から復帰したい子どもにも通いやすいという利点があります。
そのため、不登校から復帰したい子どもにとって通信制高校は非常に有効な進路です、ぜひ選択肢の一つとして視野に入れておきしましょう。
不登校の子どもにおすすめの通信制高校を紹介
不登校から復帰をしたいと思っている子どもにおすすめの通信制高校を紹介します。
中央高等学院
出典:中央高等学院公式ホームページ
中央高等学院は長年の実績や経験に基づき不登校やひきこもりの生徒に対する個別学習指導も行っている通信制高校です。
週一回からのスクーリング(登校)からスタートし、個別対応でゆっくり学校に慣れることから始めることができるため、不登校から復帰したい子どもにぴったりなシステムが採用されています。
また、勉強が苦手でも独自のレベル別講座を用いてじっくり学習することができるので勉強が苦手な生徒も通いやすい学校です。
おおぞら高等学院
おおぞら高等学院はクラス形式、個別学習形式を選ぶことができるため、集団が苦手な生徒も安心して授業を受けることができます。また勉強が苦手でもすぐに疑問を解決できるといった利点があります。
さらに生活スタイルに合わせて登校日数を選ぶことができ、自分のペースやスタイルに合わせて選択することができるため、無理なく登校できるのもポイントの一つ。
マイコーチ性を採用しているため信頼できる先生に出会いやすく、悩み事や不安なども相談できたりと、生徒一人ひとりへのサポートがきめ細やかな通信制高校と言えるでしょう。
不登校の復帰のためにすべきことまとめ
不登校から復帰するためには、まず子どもと親御さんがそれぞれできることから始めていきましょう。
不登校からの復帰先に迷った場合は、受け入れを積極的に行っている通信制の学校への復帰や転入、進学もおすすめです。
資料請求は無料なので、気になる方は以下のリンクから通信制高校の資料を取り寄せてみてくださいね。