不登校の小中学生に将来待ち受ける現実とリスク3選
不登校の小中学生に待ち受ける現実やリスクと聞くと、少し怖く感じてしまうかもしれません。
残念ながら不登校の小中学生には、選択次第で厳しい現実が待っているのも事実ですが、やり方によってはマイナスなことばかりではありません。
今回はそんな不登校の小中学生の将来に待っている様々な現実やリスクに加え、ポジティブな可能性も紹介しますので参考にして下さい。
不登校の小中学生が将来待ち受けるリスク3選
不登校の小中学生が将来起こりうるといえるリスクは、大きく分けて3つ考えれます。
事前に防ぐことのできるリスクもあるので、回避したい場合は未然に手を打っておきましょう。
働くところが限られる
不登校の期間があっても、中学校から進学し高校を卒業することができれば就職場所に困る心配はありません。
ただし中卒で就職する場合となると働くところが限られており、将来は力仕事や警備員といった学歴があまり関係ない仕事がほとんどになります。
しかも不登校の状態だと運動不足により、いざ働き始めても体力が追いつかず、挫折してしまう人が多いのが現実です。
また、力仕事は体が資本のため、事故や過労で体を壊してしまえばもう一度働くことは難しく取り返しがつきません。
コミュニケーションが取りづらくなる
不登校の小中学生が将来待ち受けるリスクとして、周囲の人間とコミュニケーションが取りづらくなることが考えられます。
多くの子どもは学校に通い、そこで人間関係に慣れることで社会性や基本的なマナーが身に付き、将来の社会生活へ活かすことができます。
しかし、社交性を培っていない状態で就職してしまうと、就職先で人間関係に悩んでしまいやすくなります。
将来の引きこもりに影響しやすい
小中学生の不登校は、将来の引きこもりに影響しやすいというリスクが存在しています。
実際、成人後に引きこもりになった方のうち、不登校の経験があるのが50.9%と半数を超えたデータがあるくらいです。
(参考:「引きこもり」の実態に関する調査報告書(2010年))
また、近年では40、50代の働き盛りの世代の引きこもりについても問題視されているので、決して放っておくことのできないリスクと言えるでしょう。
不登校中学生の卒業後5年の統計から見る現実
では、続いて文部科学省が算出している「不登校に関する実態調査報告書 第1部 調査の概要 ・ 第2部 基礎集計編 」の統計を元に、不登校の中学生の卒業から5年経過している大人たちが感じている現実を見ていきましょう。
自分の成長を感じている人が多い
文部科学省が算出している統計から「中学卒業から5年経過したが、成長したとは思えない」という人が7.1%いるなか、残りの92.9%の人は何らかの成長を感じているという回答をしていました。
- 「人の痛みがわかるようになって、人に対して優しくなったこと」 48.1%
- 「自分で働いて収入を得ようとすること」46.9%
- 「身の回りのことが自分でできること」
- 「自分とうまく付き合えること」 45.6%
不登校によって苦労をした
不登校によって大人になってから、様々な苦労や不安があったという統計内容もありました。
反対に「苦労や不安がなかった」という人は50%を切っていました。約半数の人が不登校によって何かしらの苦労や不安があったということですね。
苦労や不安の上位3つは以下の通りです。
- 「対人関係に不安があった」 73.5%
- 「体力の不足による苦労」 60.1%
- 「生活リズムの乱れ」 60.1%
なんと対人関係においては苦労した方の割合が7割を超えています。よって、不登校の経験は社会性が育ちにくく、コミュニケーションの少なさによる悩みに陥りやすいといったことが考えられますね。
ただ不登校でも多くの人が進学している
しかし、同時に不登校でも多くの人が進学している統計が出ています。
不登校の状態から高校へ進学している中学生の割合は87.2%と、なんと10人に8、9人は進学しているという現実があるのです。
不登校の小中学生にして欲しい対策
不登校の状態が少しでも改善されれば、子どもも自信がつきますし、親にとっても嬉しいですよね。
そこで、不登校の小中学生にしてほしい対策を「子どもができること」と「親が手助けできること」に分けて見ていきましょう。
一度学校を休んでみる
これは、「本当に学校が辛い」と思ったときに試してほしい対策です。
休むことを悪いことと思わず、辛いと思ったときは思い切って一度学校を休んでしまいましょう。
そうすることで心がリセットしやすくなり、「辛いときは休んでもいいんだ」となることで心にも余裕が生まれやすくなります。
子供向け:不登校の原因を理解し、改善できそうなら改善する
不登校になってしまっているときに、「なぜ自分は不登校になっているのか?」ということを考えてみましょう。
一度考えを整理することで、「勉強がついていけないのであれば、親に相談して塾に通わせてもらう」といったことができます。
また、「なんとなく行きたくない」のであれば、その「なんとなく」が具体的にどこがきっかけになっているのか分析してみましょう。。
その上で、改善できることであれば改善を試みてみましょう。
親向け:子どもに自信をつけてあげる
不登校になってしまっている子どもは、何かしらの原因で自信をなくしてしまっています。
ですので、親としてはまず
- 「褒める」ことを大切にすること
- 「こうしたほうがいいよ」とアドバイスするよりも共感をして見守ってあげる
といったことを心がけるようにしましょう。
親向け:不登校の罪悪感を隠してあげる
不登校の状態に後ろめたさや罪悪感を感じている子どもは多いです。この場合、子ども自身が自分を責めてしまいがちです。
自分を責めてしまうと、子どもはさらに自分を卑下してしまうといった悪循環に陥ってしまいます。
そうなればうつ病や自殺など、不登校以上に将来を左右してしまうリスクが生まれますので、親としては「学校に行っても行かなくてもどちらでもいいよ」と不登校であることの罪悪感を消してあげるようにしましょう。
通信制の学校への入学を検討してみる
上記に加え、通信制学校への入学をするのもリスクを回避するための手段として効果的です。
通信制学校は年間で0回~数回の通学で進級や卒業ができるだけでなく、履歴書等に堂々とかける高校卒業資格を取得することができます。
通学しなくていいので当然学校に行く際のストレスは皆無ですし、授業も全てiPadなどで出来る学校も増えているので自由度が高いです。
仕事や趣味、遊びと両立しつつ自由に勉強をすることができるので、不登校の小中学生にこそオススメと言えるでしょう。
通信制高校選びに迷ったら
不登校でも通いやすい通信制高校ランキング
以下には不登校でも通いやすいと言われている通信制高校の中でも、特に生徒へのサポートが手厚い学校を取り上げました。
おおぞら高等学院
先生、登校日数、授業形式、通学服といったあらゆる要素を自分に合わせて選択することができるのが特徴の学校です。
また、全スタッフが精神面や心身面をケアしてくれるので、的確なメンタルサポートにより不登校の小中学生の間で非常に評価が高いです。
中央高等学院
出典:中央高等学院公式ホームページ
全スタッフが常勤で専門カウンセラーも在籍しているため不登校の経験のある生徒も安心して通うことができます。
また少人数制であるので、授業も受けやすい環境になっているのも特徴です。
学校法人佐藤学園ヒューマンキャンパス高等学校
フレーセレクト過程を採用しており、40種類以上の分野を学ぶことができるのが特徴の学校です。
入学することで100を超える職種を目指すことが可能であり、入学することで不登校でも将来に安心することができます。
スクルーカウンセラーも在籍しており、単位取得のために個人に向けたサポートもしてくれます。
学習センターも全国に40以上あるので、都市部はもちろんのこと地方在住の方でも気軽にスクーリングをすることが可能です。
不登校の小中学生の将来と現実まとめ
不登校が継続したままだと将来の就職口などはかなり制限されてしまい、厳しい現実が待っている可能性が高いと言わざるを得ないでしょう。
その反対で不登校から何かしらの形で進学している生徒の場合、自己成長を感じることで留学をしたり、将来に成功している方も多いです。
仮に今が不登校でも、進学をするなどして一歩進むことで未来の選択肢は大きく広がります。
不登校で卒業ができるか不安に陥るかもしれません。ですが不登校であっても卒業できるようにサポートしてくれるのが通信制高校です。
将来が不安だったり、変えたいと思っているのなら一度、無料の資料請求をしてみることをオススメします。