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高校中退と通信制高校卒業では、就職する際の評価が全く違う!

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通信制高校卒業は就職で不利?就職率や就職における現状を解説

通信制高校卒業は就職で不利になる?

結論:不利に”なることもある”

残念ながら、現時点では不利になることがもあります。

これは、通信制高校に対し「勉強ができない」「問題がある人が通う学校」という間違ったイメージを持っている人が存在しており、そういった誤った認識を持っている人が採用担当などをしている場合、就職が不利になることがあります。

しかし通信制高校に対する誤った印象は出身者の増加と共に年々薄れていますし、仮に通信制高校を卒業していても大学に行ってしまえば就職で優先して見られるのは出身大学名や大卒という学歴です。

相手は通信制と分からないので不利にも有利にもならない事が大半

現在、日本には約4,900の高校があります。そしてその4,900の高校名を全て覚えている人なんていません。

つまり、名前に「◯◯通信制高校」とでも入っていない限り、相手には通信制高校なのか、それとも全日制高校なのか判別がつかないのです。

履歴にわざわざ通信制課程と書く必要もないため、就職時に仮に高校について聞かれたとしても、名前に通信制と入っていない限り自分で通信制だと明かさなければ不利になることはありません。

もちろん、採用側は通信制なのか全日制なのか分からないので有利になることもありません。

つまり不利になるケースの方が少なく大半の高校は有利にも不利にもならないケースとなるので、通信制高校の就職への影響を気にしている方は気にせず入学をしても良いでしょう。

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高校の名前に「通信制高校」と入っている場合は?

ただ学校の名前で「◯◯通信制高校」となっている場合は、受け答え次第では不利になることがあります。

というのも、実際に通信制高校を卒業した筆者の経験上、必ずと言ってもいいほど面接で以下のような質問をされます。

  1. なんで通信制高校に入学したの?
  2. 通信制高校でなにをする学校なの?
  3. 通信制高校ってどんな人がいるの?

通信制高校を卒業した方ですら、なんとなく通信制高校に引け目を感じていたり、全日制じゃない事にコンプレックスを持っていたりするので、後ろめたさから上手く説明できず面接に落とされるケースは残念ながら多いです。

しかし、上記のケースは下のような回答を意識することで有利にもなります。

受け答えの例

この質問をしてくる方は、単純に興味から聞いているケースと、「この人は大丈夫なんだろうか?」「通信制だから人間関係に問題あるのかな」、といったネガティブな予想をしているケースが多いです。

そのため、堂々と次のようなことを伝えるのが大事です。

  1. 通信制高校の◯◯コースや◯◯な制度に魅力を感じたから入学しました
  2. 通信制高校は自学自習のレポートや試験、そしてスクーリングを通じて全日制と変わらない高校卒業資格を取得できる学校です

この記事を読んでいる方が通信制高校に入学した理由は様々なだと思いますが、堂々と理由の説明とともに高卒資格を取りたかった旨を説明すれば大体の方は理解してくれます。

採用担当者にネガティブな考えがあるという事は、逆にそこで相手の予想を超える受け答えをすれば一気に評価を上げることができます。

例えば通信制高校では先生がいない自宅学習でも勉強を続ける高い自律性が必要ですし、コースによっては就職先で即戦力となるスキルを学んでいます。

そこをアピールすることで、通信制高校の卒業であってもむしろ有利に就職を進めることができるでしょう。

通信制高校の就職率や進学率のデータ

割合 通信制高校 全日制高校
大学進学 16.7% 54.4%
専門学校進学 23.8% 23.0%
就職 14.3% 16.4%
その他 43.1% 4.6%

参考:文部科学省 高等学校教育の現状

文部科学省の調査によれば、通信制高校から就職した人の割合は14.3%と全日制高校から就職した人とほぼ変わりません。

このデータからも分かる通り、通信制高校からの就職はそれほど不利ではないと言えるでしょう。

通信制高校卒業後の進路で割合の高い「その他」の中身は?

見ての通り、「その他」の割合が高いことからも分かる通り、通信制高校の卒業者には就職も進学もしない方も多いです

しかし、「その他」のすべて無職かというとそうではありません。41%の中には自営業や起業をしたり、フリーランスをする方もたくさんいます。

ただ無職になる方も一定数おり、その数が全日制よりも多いため、通信制高校の卒業者に対するネガティブなイメージが生まれてしまったとも言えるでしょう。

通信制高校からの就職におけるメリット

在学中に就職で有利な資格が取れる

通信制高校は、全日制高校と違って通学時間や勉強のための時間が少ないので、空いた時間に就職に有利な資格取得のための学習をすることができます。

さらに通信制高校の中には就職で役立つ資格取得や検定取得を支援するコースを設けている学校も多いです。

例;第一学院高等学校の美容コース(美容師やネイル、エステの資格を取得可能)

税理士、美容師、調理師などの国家資格を取得できるコースがその代表例です。資格コースは当然努力が必要ですが、通信制高校の卒業後にそのまま国家資格を活かせるので就職で有利です。資格によっては高収入も得られるでしょう。

取得できる主な資格

  • 調理師
  • 美容師
  • 保育士
  • ソーシャルワーカー
  • ケアワーカー
  • 自動車整備士など

有利な資格が取れる通信制高校の例

ルネサンス高等学校

ルネサンス高等学校には、ビューティアート専門学校に通いながら、高校卒業と同時に美容師資格がとれるコースがあります。3年目には、美容師免許を取得するための受験勉強の授業も設けています。

日本ウェルネス高等学校松本キャンパス

日本ウェルネス高等学校松本キャンパスには「美容師養成コース」があり、東海美容学校と提携しています。

3年以上美容学校の通信課程に在籍すると美容師の国家試験受験資格が得られます。

就職で必要なコミュニケーション能力が養える

公立の通信制高校の場合は通信による学習のみですが、私立の通信制高校の中には学生の人間力やコミュニケーション力を高めるため、さまざまな工夫をしています。

「人と関わるのが苦手」という人は、それがネックとなって就職しづらい場合もあるでしょう。ある意味それは、高卒か中退かということ以上に、就職に大きく関わってくるかもしれません。

しかしコミュニケーション能力を育てる事に力を入れている通信制高校を選ぶことで、社会で必要なソーシャルスキルを身につけることが可能です。

フォローやサポートが充実した通信制高校を選ぶのが鍵

通信制高校に入学して就職を目指すなら面倒見がよく、担任教師との関係が密になる通信制高校を選んだ方が良いでしょう。

人手不足の公立の通信制高校に多いのですが、学生に対するフォローをあまり行えない学校もあるので注意が必要です。

通信制高校に対する評価は今後どんどん高まっていく

かつての通信制高校は高校を中退したり、不登校や引きこもりになった学生が仕方なく入学・転入する高校というイメージが強かったのですが、最近はかなりイメージが変わってきました。

一部の大手通信制高校であれば、むしろ一般的な全日制高校よりも評価が高いケースすらあります。特にその通信制高校で専門的なスキルや資格を獲得ししている場合、その傾向が顕著です。

これは通信制高校の教育の自由度や、自身の夢と目標を叶えるために入学する方が非常に多いからです。芸能人やプロサッカー選手などの入学者が多いのが、その現れです。

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就職で有利な大学や専門学校に進学できる

実際のところ、世の中では通信制高校の卒業だからといって不利になるケースよりも、最終学歴が高卒だから不利になるケースの方が圧倒的に多いです。

逆に言えば大学を卒業して最終学歴を大卒にすると、通信制高校の卒業による不利のリスクが簡単に吹き飛ぶほど就職で有利になります。

通信制高校には進学コースがある学校も多数あり、そこでは大学へ進学するために様々なことを学べます。

高卒は就職時にライバルが大卒だと厳しい

現在の日本は学歴社会ですので、就職時の選考ライバルが高卒同士なら有利にも不利にもならないことが大半です。しかし、貴方の学歴が高卒でライバルが大卒だと、それだけで就職は圧倒的に不利になります。

特に面接官が学歴を重視するタイプだと確実に負けますし、そもそも一部の大手企業は就職の最低条件が大卒です。

上記の点から、可能なら通信制高校の卒業後はすぐに就職せず、大学へ進学し卒業をしてから就職を目指したのがおすすめです。

ちなみに「通信制高校を卒業したらすぐに就職しよう」と思って入学しても、途中から「やっぱり大学に進学したい」「専門学校でもっと技術を磨きたい」と考えるようになる生徒も多いです。

その際も、通信制高校を卒業すれば問題なく進学できますが、高校中退ではそもそも大学入学の資格がありません。そういう意味でも、まずは通信制高校に入ることで、就職・進学へのさまざまな道が拓けることは確実です。

進学に有利な通信制高校ランキング

  1. 約65%が大学に合格しているトライ式高等学院
  2. 名門大学の合格実績多数の鹿島高等学校
  3. 進学コースのあるおおぞら高等学校

上記3つの通信制高校は、数多くある通信制高校の中でも進学において特に有利です。

東大や早慶、明治大学といった数多くの名門校に合格している実績がありますので、進学に興味のある方は無料の資料請求をしても良いでしょう。

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通信制高校からの就職まとめ

通信制高校からの就職で不利になるケースは確かありますが、それはあくまでも一部です。

それよりも重要なのは面接時での受け答えや、通信制高校に通う間にいかに有利なスキル、資格を身につけられるか、そして進学をしている場合は大学を卒業できているかです。

通信制高校の卒業後にすぐ就職をするのもアリですが、長い目で見ると一度大学に進学して大卒資格を得てから就職した方が年収に数十~数百万の差が出ますし、就職のしやすさも段違いです。

とはいえ、筆者の経験上、卒業後に就職するにしても進学したするにしても、入学する通信制高校の選び方が何よりも重要です。

入学のための資料請求は無料ですので、まだ入学をしていない方は以下から複数の高校の資料を取り寄せ、よく比較検討をすることをオススメします。

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