バイトをしたい高校生必見!通信制高校なら中退しなくてもバイトの時間は取れる!
高校生になると欲しい物が増えるし、友達づきあいでもお金がかかります。そのためにバイトをしたいと考える人が多いのではないでしょうか。また、最近は家庭の事情で「自分も働いて親を助けたい」という人がいるかも知れませんね。
しかし、学校があるとバイトの時間が取れませんし、学校がバイトを禁止しているというところも多いようです。「バイトをするなら高校を中退するしかないのかな」と悩む高校生の方こそ通信制高校がおススメです。
このページでは高校を中退せずにアルバイトの時間を作る方法についてご紹介します。バイトをするために高校中退を考えている人は、その前にぜひご覧ください。
通信制高校生のアルバイトの実態
全日制と比較して4倍以上の方がアルバイトをしている
文部科学省の「定時制課程・通信制課程高等学校の現状」調査によると、通信制高校では約28%の方がアルバイトをしています。4人に1人以上の方がアルバイトをしている計算です。
一方で総務省の「就業構造基本調査」調査によると、全日制高校でアルバイトをしている人は約6%程度しかいないため、比較すると通信制高校では全日制の4倍以上の方がアルバイトをしている計算となります。
参考:文部科学省:定時制課程・通信制課程高等学校の現状
通信制高校でバイトをしている人が多い理由は様々
全日制高校ではアルバイトを禁止、あるいは時間や職種に制限を設けているところが多いです。
一方で通信制高校はアルバイトを禁止しておらず、むしろ将来社会に出た時の経験になるとして、学校にある専門コースに関連したアルバイトを紹介しているところあるので、全日制と比べてバイトをしている人はずっと多いです。
実際、通信制高校によっては半数近くの生徒がスクーリングのない日にバイトをしているケースもあります。
「自分で学費を稼ぎたい」「単純に自由に使えるお金が欲しい」「働きながら高校卒業資格が欲しい」など理由は様々です。
高校生がアルバイトで稼いだお金の使い道
ちなみに全日制高校も含むデータですが、稼いだお金の使いみちは男女それぞれで以下のような物が多いようです。
男子高校生のお金の使い道
男子のお金の使い道のベスト5は下記の通りです。
- 外食・軽食・おやつ……69.8%
- マンガ・雑誌……48.0%
- 貯金……47.6%
- 映画・コンサートのチケット……29.3%
- ゲームソフト……28.4%
女子高校生のお金の使い道
一方、女子のお金の使い道のベスト5は下記のようになっています。
- 外食・軽食・おやつ……66.9%
- 友人や家族へのプレゼント……57.0%
- プリクラ……53.7%
- 貯金……50.3%
- 洋服や靴……46.1%
また、女子はカラオケ、アクセサリー、化粧品などにもお金を使っている割合が高く、友達との交際費や化粧品などにお金がかかっていることがわかります。
お金がないと感じている高校生が多い
先程の文部科学省の調査では高校生に対してヒアリングも行っており、その回答から「お金がない」と口にする高校生が多いことがわかりました。
背景には、母子(父子)家庭の増加、不景気により親からもらうお小遣いが月額で5,000円以下という家庭が増加している影響があります。
筆者や親世代が子どもの頃と比べ、現在は子どもであってもお金が必要になる、お金があった方が人間関係が円滑に進む場面が多いです。
そのため、「バイトで自分の自由になるお金が欲しい」と考える方が多いのもうなずける結果と言えます。
アルバイト許可証は設けていない学校が多い
全日制高校の場合、アルバイトをするには『アルバイト許可証』が必要なことが大半です。
しかし通信制高校は許可証がなくても自由にアルバイトができる学校が多いです。全日制と比べるとアルバイトをしやすい環境が整ってると言えます。
これが前述した、通信制高校はアルバイトをしている生徒が全日制高校よりも4倍以上多いデータにも繋がっているのだと思われます。
通信制高校選びに迷ったら
通信制高校の生徒に人気のアルバイト先
- ファーストフード店
- コンビニエンスストア
- 工場や倉庫のアルバイト
- スーパーやドラッグストア
- ファミレス・飲食店
- カフェ・喫茶店
- 本・CD・ゲームの買い取り、販売
- カラオケ店の店員
- お弁当、惣菜屋の店員
- ガソリンスタンドの店員
通信制高校の生徒に人気のアルバイト先は上記となります。
基本的には全日制高校で人気のアルバイト先と変わらないのですが、工場や倉庫、スーパーの品出しといった人との会話が少なくて済むバイトが通信制高校ではやや人気が高いようです。
通信制高校の生徒はアルバイトで不利になる?
結論から言うと通信制高校の生徒がアルバイトで不利になることはほとんどありません。
むしろ他の学生バイトよりも時間の自由度が高く、長時間働くことができるので通信制高校の生徒は歓迎される傾向にあります。
ただ、採用されるからと言ってバイトに専念しすぎると以下のようなデメリットが起こりますので、事前に確認をしとえきましょう。
通信制高校の生徒は時給が低くなる?
通信制高校の生徒だからといって、時給が低くなるような事はありません。
通常の高校生のアルバイトと同じ時給、福利厚生で働く権利があります。
もし通信制高校の生徒だからといって時給を下げるようなアルバイト先であれば、今すぐやめて他の職場を探した方が良いでしょう。
通信制高校の生徒がアルバイトに受からない理由
全日制高校の生徒よりも有利なはずなのにアルバイトに受からない場合、以下のような理由があると考えられます。
改善をすることでアルバイトに合格する可能性が高いので、参考にして下さい。
求めている経験、スキルと噛み合わない
お店側としては、アルバイトであっても一定の経験とスキルがある方を雇いたいと考えています。
経験者であれば時間と手間をかけて教える必要もなく、すぐに戦力として働いてもらうことができるからです。
特に忙しい職場、応募人数が多い職場の場合は雇う人間を吟味することができるので、未経験でスキルがない高校生は落ちやすくなります。
対策としては、未経験OKの職場に応募する、長時間かつ高頻度働けることをアピールすると良いでしょう。
面接での受け答えで失敗している
アルバイトであっても、店長や経営者からすると高い給料払って雇うことになるので、面接で本人のやる気や能力、人間性などはかなりチェックされます。
例えば面接で緊張しすぎてまともに話せない場合、飲食業では雇ってもらうのは難しいですし、やる気がなさそうな受け答えをすれば接客業の店員として雇ってもらうことはできないでしょう。
面接で業種にそぐわない問題点があると、給料を払う側はどうしても慎重になってしまうものです。
元気に受け答えをする、真っ直ぐな姿勢で受け答えをするなどやる気をアピールすることで、面接での印象を大きくあげることができるでしょう。
志望動機の答え方も大事
お金がほしい、家から近い、楽そうといった理由は本年かもしれませんが、それを面接で答えてしまうとやはり落とされてしまうでしょう。
コンビニであれば、「普段利用していて色々な商品、サービスがあるので将来ためのことが学べると思った」、カフェであれば「雰囲気がすきでずっと働いてみたいと思っていた」など、前向きかつ業種ならではの理由を入れると良いでしょう。
通信制高校への偏見がある
最近は減っているのですが、通信制高校に対して偏見を持っている方も多いです。
昔の通信制高校は今と違いポジティブな理由で通う方でなく、過去や行動に何らかの問題がある方が利用しているケースがあったのも事実です。
その頃の偏見が抜けておらず、通信制高校生=問題がありそうなので採用したくないと考えてしまう人も、残念ながら一定数います。
服装や髪型に問題がある
通信制高校は一般的な全日制高校と違い、髪型や服装の規則が緩いので自由に楽しんでいる方も多いと思います。
しかしアルバイトの場合、お客さんを相手にすることになるため髪型や服装の印象次第で合否が決まると言ってもいいです。
お客さんからの印象が悪い服装、髪型ではどれだけ能力があって、社交性があっても門前払いで落とされる可能性が高いです。
誰にも迷惑がかからない状態であれば服装も髪型も自由ですが、アルバイトをするとなると社会に出る事になるのでTPOに合わせた服装と髪型を心がける必要があるでしょう。
通信制高校アルバイトをする際の注意点
アルバイトに専念し過ぎて単位を落とさないようにする
通信制高校生徒の中には、初めてバイトをして自分で働いてお金を稼ぐのが楽しくなってしまったり、自由に使えるお金が増えるのが嬉しくてアルバイトをやりすぎる方もいます。
アルバイトをすること自体は良い経験になりますし、自分で使えるお金を稼いで遊んだり、貯金をするのも将来で役立ちます。
ただ文部科学省の調査によると、通信制高校の生徒の40%がバイトの「疲れ」で学業に支障が出ているというデータも出ているのも現実です。
バイトは学業に支障がない範囲にする
通信制高校に通う目的はバイトでなく、高校を卒業して進学、または就職することのはずです。単位に影響が出るまで働くのはやめましょう。
せっかく高いお金を払って入学したのにアルバイトのせいで卒業できなかった…という事になっては本末転倒です。
どうしてもお金が欲しいのだとしても、アルバイトと正社員で得られる年収には業種によりますが数百万円もの差があります。
そのため、単位が取れず就職が1年遅れるだけで数百万円損をする計算になります。アルバイトは単位を取得できる程度に抑え、卒業後に就職をした方がよほどお金も稼げるでしょう。
違法な労働条件に気をつける
18歳未満の場合、安全などの観点から法律で働ける場所、時間、業種が制限されています、
地方自治体によって異なりますが、18歳未満は午後10時以降は働くのは禁止、1週間の労働時間は40時間未満でなければいけないなどが代表的です。
また、竿家を提供する業種なども禁止されていますので、上記のような事をさせられそうな場合は自分の身を守るためにも他のアルバイト先を選ぶようにしましょう。
通信制高校とアルバイトまとめ
全日制高校ではバイト禁止のところがほとんどですが、通信制高校なら働きながら学ぶことができます。
現在、高校に在籍している人は退学せずに通信制高校に転入することで引き続き単位を修得し卒業が可能です。
ただし、転入の募集時期を逃さないように早めに確認しておきましょう。