通信制高校に偏差値はある?低い?高偏差値の大学に進学できる?
高校を受験する際には、偏差値を目安に選ぶ方が多いでしょう。
高校受験に限らず大学受験など多くの学校で偏差値がありますが、通信制高校にも偏差値はあるでしょうか。
今回の記事では通信制高校の偏差値について、詳しく紹介して行きます。
これから通信制高校を受験しようとしている方は、ぜひ今回の記事を参考にして下さい。
通信制高校に偏差値はある?
結論から言うと、通信制高校に偏差値はありません。
偏差値とは学力を示す数値で、平均を50とした時に自分が全体の受験者の中でどのあたりに位置しているかを指すものです。
全日制の高校では入学に際に試験を行うので偏差値がありますが、通信制高校の場合は入学試験がありません。
一部の通信制高校では入学試験を行うので偏差値がある場合もありますが、殆どの学校では入学試験を行わないので、通信制高校では偏差値がない場合が殆どです。
そのため通信制高校を選ぶ際には学力ではなく、学校の特色や特徴で選ぶ事になるでしょう。
偏差値のない通信制高校だと大学進学は無理?
通信制高校には入学試験がないため偏差値がなく、学力を図る物差しがありません。
そのため通信制高校ではあまり勉強に力を入れていないというイメージが強いですが、通信制高校から大学進学は可能でしょうか。
偏差値のない通信制高校でも大学進学は可能
偏差値のない通信制高校であっても、大学進学はもちろん可能です。
通信制高校に偏差値がないのは入学試験が行われない事が理由なだけであって、決して勉強をおろそかにしている訳ではありません。
また通信制高校を卒業すれば全日制高校と同じよう「高校卒業資格」が取得出来ますから、どこの大学でも受験する事が可能です。
大学に入学するためには入学試験を突破する必要がありますが、試験を通過出来るだけの学力があれば早稲田や慶應のような有名大学や国立大学に入学する事も可能です。
このように通信制高校は偏差値はなくとも、大学の入学試験を受けられるという点でが全日制高校と変わりありません。
進学率が7割近い通信制高校もある
最近では大学進学に力を入れている通信制高校も多く、学校によっては大学進学率が7割近い学校もあります。
通信制高校には多くのコースを設けている学校が多く、その中に「大学進学コース」や「特別選抜コース」などのように、早くから大学進学を目指して学べるコースがある学校も多いでしょう。
大手の予備校や家庭教師と連携している学校も多くあり、プロ講師の授業を受けられる場合もあります。
このように通信制高校によっては進学に力を入れている学校も多く、全日制を上回る進学率の学校もあるでしょう。
実際に家庭教師のトライが運営しているトライ式高等学院では、大学進学率約7割を誇っています。
参照元:https://www.try-gakuin.com/enrollmentrate/
通信制高校から東大合格者も出ている
通信制高校から有名大学に合格している方も多く、中には東大に合格している方もいます。
他にも早稲田や慶應などの有名私立大学への合格実績も多数あるなど、通信制高校からでも偏差値の高い大学を目指す事は可能です。
もちろん入学試験を突破する為には、大変な努力が必要になりますが過去に合格実績がある事は励みになるでしょう。
偏差値は無いが通信制高校で進学実績は大きく異なる
通信制高校に偏差値はないのでどこの学校でも学力が同じかと言うとそうではなく、学校によって進学実績は違います。
通信制高校は学校毎に特色があり、生徒の個性を伸ばす事を目標としている学校もあれば大学進学に力を入れている学校もあります。
そのため大学進学に力を入れている学校ほど、進学実績は豊富なのが特徴と言えるでしょう。
例えば一ッ葉高等学校の大学進学コースでは全日制高校よりも集中した受験対策を行っており、2022年度の合格実績は東大2名・国立大学医学部2名を輩出しているほか、10年連続で早稲田大学に合格者を出しており進学率は75%となっています。
ルネサンス高等学校も同様に進学に力を入れており東京大学への合格実績もあり、進学率は70%と高い水準です。
通信制高校で偏差値を上げる方法
通信制高校でも学校によっては有名大学への合格も可能ですが、通信制高校は全日制高校ほど学習に力を入れていない場合もあります。
そのため通信制高校で偏差値を上げる事は簡単ではありませんが、可能です。ここでは通信制高校で、偏差値を上げる方法について見ていきましょう。
進学のサポート体制が整った学校を選ぶ
通信制高校で偏差値を上げる一番の方法は、サポート体制の整った学校を選ぶ事です。
通信制高校は学校によって様々な特色があるので、中には学力を伸ばす事よりも生徒の自主性を尊重する学校もあります。
このような学校を選んでしまうと周囲の環境も勉強という雰囲気にないので、偏差値も伸ばしにくいでしょう。
一方で大学進学コースなどのある通信制高校を選べば、全日制高校よりも受験対策に力を入れている学校もあるのでサポートも手厚いです。
通信制高校で偏差値を伸ばすのであれば、サポート体制の整った学校を選ぶことが大切です。
勉強スケジュールを管理する
通信制高校で偏差値を上げていくには、勉強スケジュールを管理する事も重要です。
通信制高校の学習はレポートの提出という自主学習が基本になるので、どうしても勉強がおろそかになってしまいがちです。
そのため自分自身で勉強の進捗管理を行って、計画的に学習を進めることが重要でしょう。
更に大学進学を目指すのであれば、学校の勉強以上の学習をする必要があります。
この点は全日制の進学校に通っている生徒とは違うので、通信制高校ならではの難しさと言えるでしょう。
自分に厳しくスケジュール管理を行って行くことが、通信制高校で偏差値を上げる方法の一つです。
塾やサポート校も活用する
通信制高校で偏差値を上げていくには、塾やサポート校を活用する事も良い方法です。
先ほど説明したように通信制高校で偏差値を上げていくには、自分自身の学習管理が重要ですが一人では限界もあるでしょう。
自主学習や学校の学習だけでは上位大学を目指すのは難しく、塾やサポート校の支援が重要になります。
塾やサポート校は学校と違って勉強を教える事に注力している場合も多いので、その分大学受験を突破するノウハウを豊富に持っているでしょう。
通信制高校の生徒が偏差値を上げて行くためには、塾やサポート校のプロ講師の指導を受ける事も大切です。
偏差値60.70なら進学に強い通信制高校がおすすめ
通信制高校と言えば不登校や勉強があまり得意でない生徒が通うイメージが強いかもしれませんが、そうではありません。
むしろ偏差値60~70といった高偏差値の生徒ほど、通信制高校の方がおすすめとも言えるでしょう。
ここまで説明してきたように通信制高校は自分のペースで学習出来るうえに、卒業に必要な学習範囲は限られています。
全日制高校のように頻繁に定期テストがある訳でもないので、自分の勉強に集中しやすい環境が通信制高校にはあります。
また最近では通信制高校は、全日制高校よりも多くの指定校推薦枠を持っている事も多いです。
進学実績の欲しい通信制高校は推薦枠を積極的に活用する傾向にあるため、推薦を受けやすい事も通信制高校の特徴と言えるでしょう。
通信制高校選びに迷ったら
高偏差値の大学へ進学実績が豊富な通信制高校
通信制高校から大学進学を目指すためには、いかにサポートの手厚い通信制高校を選ぶかが重要になります。
しかし通信制高校の数が多く様々な特色があるので、迷ってしまう方も多いでしょう。
ここでは大学進学への実績が豊富な通信制高校を紹介していきますので、ぜひ参考にして下さい。
一ッ葉高等学校
一ッ葉高等学校は通信制高校の中でも大学進学に力を入れているのが特徴で、全日制高校よりも手厚い対策を行っている学校です。
そのため先輩達の進学実績も、下記のように豊富です。
- 東京大学
- 北海道大学
- 東北大学
- 早稲田大学
- 慶應義塾大学
- 青山学院大学
- 立教大学
- 関西大学
また大学進学だけでなく、就職や資格取得のサポートも手厚く英検や秘書検定、医療事務など将来役に立つ資格を取得する事が出来ます。
更に海外での経験を積めるコースもあり、ニューヨークへのダンス留学コースやアメリカへの大学進学を目指すコースがあるなど、自分の希望に合わせたカリキュラムが組める事が一ッ葉高等学校の魅力と言えるでしょう。
主なコース | 大学進学コースニューヨークダンス留学コース アメリカ大学進学コース 一般コース 週1~3コース 通学ゼロコース |
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学費の目安 | 入学金:50,000円 授業料(1単位):8,000円 教育充実費:50,000円 キャンパス費用:510,000円 教育設備費:50,000円 ※大学進学コースの場合 |
公式サイト | https://www.hitotsuba.ed.jp/ |
第一学院高等学校
第一学院高等学校は、生徒一人一人に合わせて丁寧にサポートを行う事が特徴の学校です。
学習のサポート状況も同様で、それぞれの学力に合わせた指導を行う事で下記のように豊富な進路実績をがあります。
- 一ツ橋大学
- 北海道大学
- 千葉大学
- お茶の水女子大学
- 東京学芸大学
- 広島大学
- 早稲田大学
- 慶應義塾大学
- 上智大学
- 関西学院大学
- 同志社大学
- 立命館大学
また第一学院高等学校は大学進学だけでなく、就職へ向けた支援を充実しておりプロのキャリアカウンセラーが常駐しているキャリアアポートセンターがあります。
キャリアサポートセンターでは在学中だけでなく、卒業後のフォローも行ってくれるなど、就職に関しても手厚い支援が受けられるのも第一高等学院の特徴でしょう。
主なコース | 特別進学コース スタンダード/ベーシックコース 総合コース 高大一貫コース 芸能コース スポーツコース eスポーツコース 美容コース ペットコース |
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学費の目安 | 入学金:10,000円(※) 本校授業料 :1単位/10,000円 (年間25単位の場合、250,000円) 本校指導関連費:30,000円(※) 特別指導料:75,000円(※) キャンパス指導関連費(※) - ライブキット代:21,000円(※) ※は入学時期等や選択コースによって異なりますので、お問い合わせください。 |
公式サイト | https://www.daiichigakuin.ed.jp/ |
トライ式高等学院
トライ式高等学院は家庭教師のトライが運営している通信制高校で、家庭教師で培った個別指導が特徴の学校です。
家庭教師ならではの自宅での個別授業が受けられ、生徒一人一人の学力に合わせた個別カリキュラムを組んでもらえるでしょう。
このように手厚いサポートがメリットのトライ式高等学院ですが、実際に進路実績は下記のように豊富です。
- 東京大学
- 北海道大学
- 京都大学
- 一ツ橋大学
- 横浜国立大学
- 大阪大学
- 早稲田大学
- 慶應義塾大学
- 上智大学
- 東京理科大学
- 青山学院大学
- 学習院大学
- 明治大学
また学習面だけでなくメンタル面もしっかりとサポートしてくれるのもトライ式高等学院の特徴で、担任だけでなくプロのカウンセラーがメンタル面のサポートも行ってくれます。
このように学習面・メンタル面両方の支援が受けられる事から他の通信制高校に比べても進学率が高く、直近では70%もの進学率を誇っているのがトライ式高等学院の魅力でしょう。
主なコース | 特進科 普通科 |
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学費の目安 | 入学金:80,000円~130,000円(※) 授業料:375,000円~811,900円(※) 施設設備費:34,000円 (※)年間25単位の場合。別途、教材費などがかかる場合もあります。 |
公式サイト | https://www.try-gakuin.com/ |
通信制高校の偏差値まとめ
高校受験や大学受験の際には偏差値が大きな目安になりますが、通信制高校には入学試験がないため偏差値という概念がありません。
しかし最近では大学進学に力を入れている通信制高校も多くあるので、偏差値はなくとも学習に力を入れており、進学実績が豊富な通信制高校も多くなっています。
そのため大学進学を目指す方にとっては、出来るだけサポート体制の整った通信制高校を選ぶ事が重要です。
また有名大学を目指す高偏差値の生徒ほど、通信制高校の方がおすすめと言えるでしょう。
卒業するために多くの時間を割かれる全日制と違って、定期テストもなく単位取得に必要な学習時間が最小限に抑えられるので、受験対策の時間をしっかりと確保する事が出来ます。
通信制高校から大学進学を目指す方は、ぜひ今回の記事を参考にして下さい。