指定校推薦のある通信制高校10選!条件やデメリットも解説
指定校推薦と言えば全日制の高校にしかないイメージがありますが、通信制高校にも指定校推薦のある学校はあります。
今回の記事では指定校推薦のある通信制高校や、メリット・デメリットなどについて解説していきます。
通信制高校の指定校推薦とは
指定校推薦とは大学に進学するため推薦制度の一つで、多くの大学が導入しています。
大学側が指定した高校の生徒しか出願する事が出来ないので、指定校でなければどんなに成績が良くても出願する事は出来ません。
指定校推薦枠の生徒は、面接のみで合否が決まり高い確率で合格する事が出来ます。
このように指定校推薦は大学と高校の信頼関係に基づいているので、指定校を受けた高校側は成績優秀な生徒の中から校内で選抜して推薦を行います。
最近は力を入れている通信制高校が増えている
以前までは指定校は全日制の高校が中心でしたが、最近では通信制高校でも大学進学に力を入れている事も多くあり、指定校として選ばれている通信制高校もたくさんあります。
通信制高校と言うと大学進学には強くないイメージがあるかもしれませんが、今回の記事で紹介しているように通信制高校でも指定校推薦は十分狙えます。
では実際にどのような通信制高校に指定校推薦枠があるかを、まずは見ていきましょう。
指定校推薦のある通信制高校10選
ここからは実際に指定校推薦の枠を持っている通信制高校を紹介していきますので、通信制高校を選ぶ際の参考にして下さい。
ルネサンス高等学校
ルネサンス高校は通信制高校の中でも自由に学べるのが特徴で、普段のレポートはスマホやタブレットを通じて行い、必要な登校日は最短4日と通信制高校の中でも特に少ないのが特徴です。
生徒一人一人に担任がつくので、卒業までのフォローを徹底して行ってくれます。
そのため卒業率97%と多くの生徒がしっかりと卒業しているのも、ルネサンス高等学校の特徴と言えるでしょう。
大学進学にも力を入れており、立正大学や札幌大学など全国数多くの大学に推薦枠を持っています。
進路実績も豊富にあるので、指定校寿推薦だけでなく進学を目指す方にはおすすめの通信制高校です。
公式サイト:https://www.r-ac.jp/
指定校推薦の情報:https://www.r-ac.jp/about/recommend/
第一学院高等学校
第一学院高等学校は通信制高校の中でもサークル活動や各種イベントが豊富にあるので、友達づくりのきっかけが多いのが特徴です。
全国にあるキャンパスとオンライン学習を自由に組み合わせて、自分のスタイルで卒業を目指す事が出来ます。
また特別進学コースがあるなど大学進学にも力を入れており、卒業生の進路実績は国公立大学などの有名大学が多い事も特徴と言えるでしょう。
指定校推薦の枠も豊富にあり、2021年実績では4年生大学で244校、短大で92校と他の通信制高校と比べても特に多いのもメリットです。
公式サイト:https://www.daiichigakuin.ed.jp/
指定校推薦の情報:https://www.daiichigakuin.ed.jp/result/
翔洋学園高等学校
翔洋学園高等学校は通信制高校でありながら、いつでも自由に登校する事が出来るのが特徴です。
修学旅行やクリスマスパーティーなどのイベントも豊富にあるので、友達作りのきっかけも豊富にあるでしょう。
もちろんネットでの学習も可能で、最短年6日程度のスクーリングで卒業する事も可能です。
定期的に進路説明会を行うなど進路相談も手厚く、大学や専門学校毎の情報を取得する事が出来ます。
過去の進路実績も豊富で、国立大学や早稲田・慶應などの有名私立大学にも実績があります。
指定校推薦枠も多く、大学や短大など約200校もの大学に推薦枠があるのもメリットでしょう。
公式サイト:https://www.shoyo.ac.jp/index.html
指定校推薦の情報:https://www.shoyo.ac.jp/school_info/course.html
鹿島学園高等学校
鹿島学園高等学校は無理なく高卒資格を取得出来る事を目指した通信制高校で、しっかりと進学指導を受けたい生徒から自分のペースで学びたい生徒まで、自由な通学スタイルで学べる学校です。
少人数でしっかりと指導を受けたい場合は、1対1での授業を受けられるのも特徴でしょう。
様々な専門分野を学べるのも鹿島学園高等学校の特徴で、アニメや音楽・eスポーツなどを学びたい方にもおすすめです。
もちろん大学進学にも力を入れており、早稲田大学や関西大学と言った有名私立大学などへの進路実績も豊富にあるので、進学をしたい方にもおすすめの通信制高校と言えるでしょう。
公式サイト:https://kgh.ed.jp/
指定校推薦の情報:https://kgh.ed.jp/course/result.html
通信制高校選びに迷ったら
クラーク記念国際高等学校
クラーク記念国際高等学校は、生徒一人一人の学習習熟度に合わせた指導を行っている通信制高校で、対面とオンラインを組み合わせて効率良く学習する事が出来ます。
教えてくれる先生のレベルが高い事く、先生自身も定期的に研修を受けているのが特徴でしょう。
そのため進路実績も豊富で、2022年では北海道大学や大阪大学などの国立大学だけでなく、海外の大学にも実績が豊富です。
また指定校推薦枠も他の通信制高校と比較してもとても多く、全国300以上の大学から1,400を超える数の枠を確保しています。
公式サイト:https://clark.ed.jp/
指定校推薦の情報:https://clark.ed.jp/information/result/
NHK学園高等学校
NHK学園高等学校は名前の通りNHKが設立した通信制高校で、全国どこからでも入学出来る学校です。
「NHK高校講座」の視聴と独自のネット学習システムで学ぶ事が出来るので、学習がとてもしやすいのが特徴と言えるでしょう。
また先生のサポートも手厚く、遠方からでも安心して勉強する事が出来ます。
NHK学園高等学校は国の就学金支援制度が利用出来るので、要件を満たせば学費を軽減する事も出来ます。
他にも学費の分割納入や独自の奨学金などで、経済面の負担なく通えるのもNHK学園高等学校の特徴と言えるでしょう。
指定校推薦枠も豊富にあり、大学や短大など合わせて200校以上の推薦枠があります。
公式サイト:https://www.n-gaku.jp/sch/
指定校推薦の情報:https://www.n-gaku.jp/sch/features/results/
飛鳥未来高等学校
飛鳥未来高等学校は、奈良県天理市に本拠を置く通信制高校で札幌や名古屋・東京など全国に12ものキャンパスがあります。
大学進学はもちろん、メイクや調理・保育やアニメやITなど様々な専門分野を学ぶ事が出来るのが特徴と言えるでしょう。
通学スタイルを自分で自由に選ぶ事が出来て、週1日~5日と通学頻度を自由に選ぶ事が出来ます。
また生徒一人一人へのサポートも充実しており、卒業率は9割を超えているのも明日香未来高等学校の特徴です。
公式サイト:https://www.sanko.ac.jp/asuka-mirai/
明星高等学校
明星高等学校は独自のサポート体制によって、中学の総復習から学習を行い、生徒の学力に応じた指導を行うのが特徴の通信制高校です。
特に不登校を経験した生徒のサポートに力を入れており、カウンセリング資格を持った教員が手厚くサポートをしてくれるでしょう。
またITコースでは、プロ講師による最先端のIT授業が行われます。
そのためゲームプログラミングやアニメーション・ロボットなどの幅広い分野の学習を行えます。
進路実績も豊富で、国公立や有名私立大学への実績も豊富にあります。
公式サイト:https://www.meisei-hs.ac.jp/index.html
N高等学校
N高等学校はインターネットと通信制を組み合わせた学習を行っている高等学校で、自由度が高い事が特徴です。
年間の登校は7日程度で良く、後はスマホやパソコンを使って学習すれば卒業することが出来ます。
それだけでなくN高には将来に備えた任意の選択授業のAdvanced Programがある事も特徴でしょう。
Advanced Programでは大学進学を目指した本格的な予備校講師の授業が受けられたり、トップエンジニアのプログラムや漫画・ファッションなどの専門的な授業を受ける事も出来ます。
進学実績も豊富で、先輩達は国立大学や有名私立大学、海外の大学など多くの大学に進学しています。
公式サイト:https://nnn.ed.jp/
一ッ葉高等学校
一ッ葉高等学校には様々なコースがあるのが特徴で、全日制同様に週5日登校するコースもあれば、他にやりたい事があって通学が難しい方向けの通学ゼロコース、自分のペースで通える週1~3日通学コースなどがあります。
他にもアメリカ進学コースやニューヨークダンス留学コースもあるなど、多彩なコースがある事が特徴でしょう。
大学進学を目指す方におすすめなのが大学進学コースで、全日制よりも集中したカリキュラムで東大合格者もいるなど本格的な授業を行っています。
指定校推薦枠も早稲田などの有名私立大学もあるなど、本格的に進学を考えている方にはおすすめの通信制高校と言えるでしょう。
公式サイト:https://www.hitotsuba.ed.jp/
指定校推薦の情報:https://www.hitotsuba.ed.jp/school_blog/?p=85
通信制高校選びに迷ったら
通信制高校で指定校推薦を活用するメリット
今回の記事では指定校推薦のある通信制高校について紹介をしていますが、そもそも指定校推薦にはどのようなメリットがあるでしょうか。
ここでは指定校推薦のメリットについて紹介していきます。
高い確率で合格できる
指定校推薦の一番のメリットとも言えるのが、一度推薦を受ければ高い確率で合格できる点でしょう。
通常大学進学と言えば厳しい受験戦争を勝ち抜く必要がありますが、指定校推薦であれば基本的には面接だけで合格する事が出来ます。
希望の大学に高い確率で入学出来るのが指定校推薦の魅力と言えますが、その分推薦を受けるには厳しい校内選抜を勝ち抜く必要があります。
厳しい受験をしなくて良い代わりに、推薦を受けるために努力をする必要がある事も指定校推薦の特徴と言えるでしょう。
合格発表が早い
指定校の推薦の合格発表時期は、12月前後が一般的で、かなり早い段階で合否を知る事が出来るのもメリットです。
一般的な大学受験では、合格発表が2月から3月になります。
また先ほど紹介したように指定校推薦は基本的には落ちないので、周囲と比べるとかなり早い段階で進路を決定出来るでしょう。
高校3年生と言えば多くの方が進路でピリピリしている中で、早い段階で進路を決めて安心出来るのも指定校推薦の大きなメリットの一つです。
受験戦争に巻き込まれる事もなく、ピリピリしている周囲と違って残り少ない高校生活をエンジョイ出来るのも指定推薦のメリットでしょう。
一般入試では入れない大学に入学出来る
指定校推薦では面接だけで入学出来るので、一般選抜では入れないような偏差値の高い大学に入学する事も可能です。
一般選抜では入試で学力を査定されますが、指定校推薦の場合はテストがありません。
そのため推薦さえ受けてしまえば、偏差値などにはあまり関係なく入学する事が出来るでしょう。
その分指定校推薦を受けるための校内選抜を勝ち抜くのが大変な事は先ほども説明しましたが、自分の学力以上の大学に入学出来るのは指定校推薦の大きなメリットです。
少しでも良い大学に行きたい方であれば、指定校推薦はとても魅力のある制度と言えるでしょう。
受験にかかる費用を抑えられる
指定校推薦は基本的に専願となるので、受験費用を抑える事が出来ます。
一般選抜の場合は複数校を受験しますが、受験するだけで3~4万円程度の受験料が必要になります。
そのため一般選抜の場合は受験料だけで10万円以上かかる事も多いでしょう。
しかし指定校推薦であれば複数の大学を受験する事もないので、受験にかかる費用を抑える事が出来る事もメリットの一つです。
通信制高校選びに迷ったら
通信制高校の指定校推薦を活用するデメリットや注意点
ここまで説明したように指定校推薦には多くのメリットがありますが、その分デメリットもあります。
指定校推薦を目指す際には、ここで紹介しているようなデメリットについても理解しておく必要があるでしょう。
他の大学を受ける事が出来ない
指定校推薦は基本的には専願のため、一般選抜のように他の大学を同時並行で受ける事が出来ません。
受験する大学に合格したら、その大学に行くしかないと思っておきましょう。
指定校推薦を受ける大学に行く事に迷いのない場合は問題ありませんが、他の大学も検討したいと考えている方にとっては指定校推薦は向いていません。
このように一般選抜と違って、他の大学と同時並行で受験を進める事が出来ないのが、指定校推薦のデメリットです。
国立大学への推薦枠はない
国立大学には指定校推薦がない事も、デメリットの一つです。
指定校推薦の枠があるのは私立大学が中心で、国立大学を目指したい場合は指定校推薦ではなく公募推薦になります。
指定校推薦と違って公募推薦はどこの高校からでも出願出来るので、合格率は指定校推薦ほど高くはありません。
そのため国立大学を目指す方にとっては指定校推薦は向いていませんが、この事は通信制だけでなく全日制の高校でも同じです。
そのため通信制高校だけのデメリットとは言えませんが、国立大学を目指している方は知っておくべきデメリットと言えるでしょう。
高校1年生からの成績が影響する
指定校推薦の校内選抜を受けるためには、高校1年生の頃からコンスタントに良い成績を残す事が必要です。
そのため受験が近くなった3年生から頑張ったとしても間に合わない可能性が高く、長期間にわたって勉強を継続する必要があると言えるでしょう。
高校受験を経てようやく入学した1年生の頃は、どうしても気が緩んでしまいがちですが指定校推薦を狙うのであれば注意が必要です。
このように高校生活全般を通じて良い成績を残さなければならないのが指定校推薦の注意点と言えるでしょう。
通信制高校の指定校推薦を取る方法
ここまで紹介してきたように指定校推薦は合格率が高い代わりに、推薦を受けるまでの過程が大変な制度です。
誰でも指定校推薦を受けられる訳ではなく、校内でも数名という狭き門なので推薦を受けるためには意識して高校生活を送る必要があるでしょう。
ここでは通信制高校の指定校推薦を取るための方法を紹介していきます。
高校1年生から良い成績を取る
指定校推薦を取るためには、高校1年生から良い成績を取る事が重要です。
というのも、各大学が推薦の条件として定めている「学習成績の状況」が指定校推薦にはとても重要になるためです。
「学習成績の状況」は2021年の入試から使われた言葉ですが、以前は「認定平均」と呼ばれていました。
「学習成績の状況」は高校1年生から3年生の1学期までの成績で算出されますが、高1から高3の1学期までに実施されるテストは計12回ありますが、そのうち5回が1年生の内に行われます。
つまり3年間の内4割は1年生の成績で決まり、2年生までで8割が決まってしまう事になります。
このように「学習成績の状況」を決めるには、あまり大学受験を意識していない1年生2年生の頃から良い成績を取る事が重要になります。
部活動や検定試験にチャレンジする
指定校推薦の場合、成績以外の生活態度も重要になります。
そのため部活動で部長を務めたり、大会で活躍したりなど活躍する事も重要になるでしょう。
他にも生徒会や委員活動、各種コンクールや検定試験などにもチャレンジする事も必要です。
指定校推薦を受けるためには成績が良い事はもちろん、このように普段の生活態度も重視されます。
指定校推薦を目指す場合は、普段の成績に加えて日常の生活態度も意識する事が重要です。
欠席日数を抑える
指定校推薦で重要なのが、成績や生活態度の他に欠席日数があります。
大学によっては3年間の欠席日数に制限をかけている場合もあるなど、欠席日数は普段の生活態度の重要指標として認識されている場合が多いでしょう。
しかし体調不良などでやむを得ない欠席もあるので、ある程度の欠席は認めてくれる場合も多いです。
やむを得ない欠席の目安は大学によっても違いますが、3年間で20日以内としている場合が多いです。
大学によってはこの日数を超えると推薦も出来ない場合もあるので、指定校推薦を狙う場合は欠席日数を抑える事も重要になるでしょう。
通信制高校の指定校推薦まとめ
指定校推薦と言えば全日制高校のイメージが強いですが、最近では大学進学に力を入れている通信制高校も多く、多くの通信制高校で指定校推薦があります。
指定校推薦は一般選抜に比べると高い確率で合格する事出来るので、他の大学を併願する必要がなく、経済的にもメリットがあると言えるでしょう。
しかし指定校推薦を受けるためには校内選抜で狭き門に選ばれる必要があり、簡単ではありません。
高校1年生の頃から良い成績を取るだけでなく、部活動や検定試験・課外活動などの普段の生活態度も重要になります。
このように簡単に受けられる訳ではないですが、通信制高校でも十分に指定校推薦は狙って行く事が出来ます。
通信制高校で指定校推薦を狙っている方は、ぜひ今回の記事を参考にして下さい。